北広島市エコミュージアムセンターとは?
北広島市エコミュージアムセンター「知新の駅」の知新という言葉は温故知新からとられたもの。
地域社会全体がミュージアムとして機能するためのエコミュージアムの核になる施設として2014年に開館した施設で、元は小学校だった北広島市広葉交流センター内にあります。
大きなマンモスのレプリカがあったり、実際の植物を使ったクイズがあったりするので小さな子どもがいても一緒に楽しめる施設でした!
ビジターホール
交流センターの2階に位置するビジターホールからは北広島市の景色が広がります。
窓に面したカウンター席に座ってゆっくり景色を眺めながら過ごすことができるところが特徴的。
フロアに設置された棚には数多くの野鳥の置物やかわいい実物そっくりのカイギュウの置物があり、剥製とは違って間近で観ることが出来ます。
引き出しがあるので見てみると中には昔の北広島市の地図が。
現在と過去の様子を実際に窓から眺めたり、フロアの床面の航空写真と見比べると面白いかも。
図書室
数多くの蔵書がある一角で目を引いたのが、展示説明マニュアル。
ステラーカイギュウの解説を読みましたが、人間に見つかってわずか30年ほどで絶滅してしまったとは…。
展示解説をしてもらわずとも、中身を読めばとてもわかり易くまとめられています。
展示室までの通路
1階の展示室へ向かうまでの通路には地球誕生から生物の誕生などの歴史が廊下の長さを利用して表になっています。
時間の長さを距離に換算することで、人類の歴史がどれだけ短いかを体感。
常設展示
1階につくとすぐに目に入るのがマンモスの親子の模型。
とても迫力がありますが、実は市内の小学生や市民が制作したものとのこと。
北海道博物館でも展示されたそうです。
他には北広島市の動植物についてや郷土史についての常設展示がありました。
中でも面白かったのは植物とその種子を当てるクイズ。
わかっているようで、意外を当たらず…楽しみながらとても勉強になりました。
企画展・中山久蔵展
年に2,3回企画展が行われるようですが、今回は以下の企画展が開催中でした。
中山久蔵展 〜赤毛が繋ぐ寒地稲作 150年の歩み(第二弾)〜
会期:2023年10月28日〜2024年2月25日
北海道での稲作作りに貢献し「寒地稲作の祖」と呼ばれた中山久蔵についての展覧会。
元々、北海道では小麦やじゃがいもを主食とする政策でした。
しかし人々の「米」への熱い思いによって、寒地での稲作に成功。
現在では国内でも品質が高くなった道産米ですが、毎日食べているお米には先人の苦労だけではない強い執念があったことがわかります。
お米と籾殻を分ける箕を使った作業を体験できたり、お米の品種の歴史の図表など米好きにはぜひ見てほしい展示でした。
エコミュージアムとは
エコミュージアムという言葉は1960年代フランスの中央集権を地方に分散する、という思想から生まれた野外博物館とも言えるミュージアム形態で、生態学(Ecology)と博物館(Museum)をあわせた造語です。
ある一定の地域内に、中核となる施設、サテライトになる自然や文化及び産業遺産、それら地域内を新たに発見できる経路などを配置することによって、地域内全域がミュージアムとしての機能を果たすことを意味します。
ひとつの地域が自然とともに文化的発展をしていく中で住民も調査や研究に参加し、コア施設を中心として活動することにより、来訪者が地域理解を深めることができる仕組みで、知新の駅は北広島市におけるエコミュージアムのコア施設の立場にある施設になります。
北海道内には他にも
・中川町エコミュージアムセンター
・阿寒湖畔エコミュージアムセンター
・エコミュージアムおさしまセンター
・環境省塘路湖エコミュージアムセンター
などのエコミュージアムがあるんですよ!
北広島市エコミュージアムセンターへのアクセス&駐車場情報
住 所
〒061-1134
北広島市広葉町3丁目1番地
北広島市広葉交流センター内
TEL:011‐373‐0188
公共交通機関
JR千歳線 北広島駅西口からトリムコース(自転車歩行者専用道路)経由徒歩10分
中央バス「松葉町1丁目」「若葉町2丁目」
駐車場
無料駐車場 数台可能
まとめ
「知新の駅」は北広島市の自然や歴史、文化を発信するエコミュージアムのコア施設。
北広島と言えば、最近はエスコンフィールドが有名ですが、実はあのクラーク博士が「ボーイズ・ビー・アンビシャス!」といったのも北広島市なんです!
「知新の駅」は札幌近郊で太古の自然の歴史から道産米の流れまで学べるおすすめミュージアムでした。
みなさんも是非「知心の駅」へ足を運んで、自然豊かな北広島市の動植物や歴史を見てみてくださいね!
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