日本銀行旧小樽支店の建物を活用して2003年5月に開設されたお金に関する資料館。
近代建築の礎を築いた辰野金吾らが設計した建物からは重厚な歴史を感じることができます。
私達が使う日本銀行券=お金についての歴史だけでなく、お金の仕組みなどをわかりやすく知ることができます。
通常の展示
支店長室
資料館の全体の見取図が設置されています。
またガイドツアー(約30分)の案内も置いてありました。
カーテンは当時のものをクリーニングしながら使用しているそう。
布の織りには重厚感があります。
営業室
6本の柱に貨幣のはじまるから現在に至るまでの流れをグラフや図解などで解説してあります。
お米、味噌、牛肉、牛乳、ビールなど身近なものの値段が時代ごとに表してあるグラフが面白い。
ジオラマ
展示室の一角に実際の小樽の街並み通りに建物が再現してあり、歴史的建造物などを俯瞰してみることができます。
ガリバー旅行記の巨人気分を味わうことができました!
建築家についての概略
建物を設計した辰野金吾が手掛けた建造物をモチーフに、一枚のキャンバスに収めた絵画がありました。
辰野金吾は東京駅や両国国技館なども手掛けていて、絵の中にそれらの建物をみつけるのはちょっとした謎解きのようです。
金融資料館のように、柱を使わない大きなホール構造は近代建築の先駆けでもあり、それだけ当時小樽での資金が潤沢であったことを窺い知ることができます。
奥のお手洗いの方に自動販売機と座れるスペース
展示室の奥にはお手洗いがあります。
少し狭いスペースになりますが、自動販売機で飲み物が売っていました。
カウンターのような休憩スペースもありますが小さい子供には座りづらそう。
今回の偽造貨幣の技術を見れる場所
新しくなるお札にはいくつもの偽造できない仕組みがあります。
3Dのフォログラムであったり、通常のコピーでは潰れてしまうような小さな文字の印刷であったり。
それらを拡大鏡などで詳細に見ることができる展示がありましたが、残念ながら撮影禁止。
他には、世の中に出てたくさん使われた後に回収され裁断された紙幣の展示もありました。
お札は3分の2以上が残っていれば現金と交換してくれるそうですが…
こんなに裁断されたら復活しようがありません。
お札の高さと背比べをできる柱や、今までに発行されたお金がどれくらいになるのかが物理的にわかる展示もあり、お金についてが今までとは違った角度で興味を持てる展示が多くありました。
金庫にある一億円体験
一億円のお札を再現していて持ち上げることができます。
お札は1枚で約1グラム。一億円で約10キロになるそう。
後ろには1千億円分の紙幣を模した疑似紙幣が積み上げられています。
記念写真を撮るベストスポットです。
旧支店長の応接室
歴史展示ゾーンとなっていて、金融資料館の前身である日本銀行旧小樽支店の建築について展示。
設計者の辰野金吾について知ることができます。
特別企画展
訪れた時には2024年7月3日に発行される新札についての特別展が開催されていました。
売店について
お金に関するここだけでしか買えないオリジナル商品が売っています。
お菓子や筆記用具など手軽なお土産にぴったり。
ガイドツアーについて
入館してすぐにある展示室のエントランスにガイドツアーのタイムテーブルが掲載されています。
所要時間は30分。
見逃しがちな見どころポイントなどを聞けるのと、ツアーの最後にはちょっとしたお土産がもらえます。
入館料について
無料
所要時間について
全体の展示を見るのに30分〜。
ガイドツアー30分に、ビデオルームなどの上映を含めると1時間〜。
アクセス&駐車場
住 所
〒047-0031
北海道小樽市色内 1-11-16
小樽駅から徒歩10分
駐車場
原則利用不可
まとめ
金融資料館はお金についての歴史やシステムについてわかりやすく知ることができる無料の施設です。
小樽散策の合間に訪れると、北のウォール街としての小樽の歴史や重厚な建物群について知ることができます。
それだけではなく、ここだけでしか買えないお金にまつわる個性的なお土産を買うことができるので是非訪れてみてください。
お金持ち気分が少しは味わえますよ!
コメント